「最近、腰が重い」「歩いていると足に痛みやしびれが出てきて休まないと歩けない」といった症状にお悩みではありませんか?その症状、もしかしたら「脊柱変性すべり症」かもしれません。
特に中高年の女性に多く見られるこの疾患は、日常生活に大きな影響を及ぼします。
この記事では、脊柱変性すべり症の基本的な情報から、その原因、具体的な症状、そして当院で行っている改善のためのアプローチとサポートについて詳しく解説します。
ご自身の症状に心当たりのある方、適切なケアを探している方に向けて、わかりやすく情報を提供します。
脊柱変性すべり症の基礎知識
脊柱変性すべり症とは何か?
脊柱変性すべり症とは、主に加齢に伴う背骨の変性によって、腰椎の一部が前方にずれてしまう状態を指します。
この「すべり」は、腰椎を構成する椎体、椎間板、椎間関節などの組織が、長年の負担や老化によって変性し、安定性が失われることで発生します。
特に、腰のS字カーブの最も負担がかかりやすい、第4腰椎と第5腰椎の間で起こることが多いのが特徴です。
この状態が変性型と呼ばれるのは、分離症などの外傷が原因ではない、加齢による構造の変化が主体となって起こるためです。
このすべりによって、脊柱管と呼ばれる神経が通るトンネルが狭くなり(脊柱管狭窄症を合併することが多い)、中を通る神経が圧迫されることで様々な症状を引き起こします。
自覚症状がなくても、レントゲン検査で偶然すべりが見つかることもありますが、症状が進行すると日常生活に支障をきたすようになります。
脊柱変性すべり症は、主に50歳以降の女性に多く見られ、その背景には女性ホルモンの減少による骨密度の低下や、妊娠・出産による骨盤や腰椎への負担の蓄積などが関連していると考えられています。
この状態を理解する上で、背骨の構造と、加齢がその構造にどのような影響を与えるのかを知ることが重要です。
主な原因とその発生メカニズム
脊柱変性すべり症の主な原因は「加齢」とそれに伴う「組織の変性」です。
腰椎は、椎体(骨)、椎間板(クッション)、椎間関節(関節)などから成り立っており、これらの組織が連携して背骨の安定性を保っています。
• 椎間板の変性:加齢により椎間板の水分が減少し、弾力性が失われます。
これにより椎間板が薄くなり、椎間関節への負担が増加し、腰椎の安定性が損なわれます。
• 椎間関節の変性:椎間板の変性により不安定になった腰椎の動きを支えようと、椎間関節にも負担がかかり、関節の軟骨がすり減ったり、骨のトゲ(骨棘)ができたりといった変形が生じます。
この関節の変形や緩みが、椎体の前へのすべりを引き起こします。
• 靭帯の緩み:脊椎の周りにある靭帯も加齢により弾力性を失い、緩むことで、腰椎の安定性がさらに低下し、すべりを助長します。
• 女性ホルモンの影響:閉経後の女性は、女性ホルモンであるエストロゲンの減少により骨密度が低下し、骨や関節の変性が進行しやすいことも、女性に多く見られる原因の一つとされています。
これらの複合的な要因によって、特定の腰椎(特に第4腰椎)が前方に少しずつずれていき、その結果、神経への圧迫が生じ、特徴的な症状が現れることになります。
特に立ち仕事や重い物を持つなどの日常的な動作が、変性の進行を早める要因となることもあります。
特徴的な症状「間欠性跛行」とは?
脊柱変性すべり症の最も特徴的な症状の一つが「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」です。
これは、一定の距離を歩くと足や腰に痛みやしびれが生じ、それ以上歩けなくなるものの、少し前かがみになったり、しゃがんで休憩したりすると症状が和らぎ、再び歩けるようになる、という現象を繰り返すことです。
この症状は、すべりによって脊柱管が狭くなり、神経(馬尾神経)が圧迫されるために起こります。
歩行時に背筋を伸ばすと、すべりが強調され、脊柱管がさらに狭くなりますが、休憩時に前かがみになる姿勢(例えば、手押し車や買い物のカートに寄りかかる姿勢)をとると、脊柱管がわずかに広がり、神経への圧迫が緩和されるため、症状が改善します。
間欠性跛行以外にも、以下のような症状が見られます。
• 腰痛:特に動作時や長時間同じ姿勢を続けた後に悪化する慢性的な腰の痛み。
• 下肢の痛み・しびれ:お尻から太ももの裏側、ふくらはぎにかけての痛みやしびれ。
これは片側または両側に現れることがあります。
• 重だるさ・脱力感:歩行時や立っている時に足に力が入らない、重く感じるなどの感覚。
これらの症状は、進行度合いによって異なりますが、重症化すると排尿・排便の障害(膀胱直腸障害)などの重篤な症状を引き起こす可能性もあります。
少しでも気になる症状がある場合は、専門家による適切なケアと対応が求められます。
当院での評価から改善のための対応
正確な状態把握のための評価と判断
脊柱変性すべり症に対する適切なケアと対応は、正確な状態把握から始まります。
当院では、患者様のお話を詳しく伺う問診と身体的な評価を重視しています。
いつから、どのような時に、どの程度の痛みやしびれが生じるのか、間欠性跛行の有無や距離などを細かく把握します。
それに加え、必要に応じて提携医療機関での画像検査を推奨しています。
• レントゲン検査(X線撮影):立位での撮影により、腰椎のすべりの程度や、椎間板の狭小化、骨棘の形成などの変性具合を客観的に評価できます。
前屈・後屈時の動態撮影により、すべりの不安定性を確認することもあります。
• MRI検査:脊柱管の狭窄の程度や、神経の圧迫状況、椎間板や靭帯などの軟部組織の状態を詳細に把握するために行います。
これらの評価結果に基づき、患者様の症状の重さ、日常生活への影響度、すべりの進行度などを総合的に判断し、最適な改善のためのアプローチ方針を決定します。
当院では、単に状態を把握するだけでなく、なぜその症状が出ているのかという原因まで深掘りし、患者様一人ひとりに合わせたオーダーメイドの対応を心がけています。
当院で行う保存的な改善アプローチ
脊柱変性すべり症の改善アプローチは、まず「保存的なケア」から始めることが一般的です。
当院では、患者様の痛みやしびれを軽減し、日常生活の質(QOL)を改善することを目標に、様々な対応を組み合わせて実施しています。
• 理学的なアプローチ(施術):徒手による関節の動きの改善や、筋肉の緊張緩和を図る施術を行います。
特に、腰椎への負担を減らすための骨盤や股関節周りのバランス調整は重要です。
• 運動指導・リハビリテーション:腰椎を安定させるための体幹の筋力強化(特に腹筋や背筋)、硬くなっている筋肉や関節の柔軟性を高めるストレッチなどを行います。
間欠性跛行を考慮した、腰に負担の少ない歩行対応も重要です。
適切な筋力トレーニングは、腰椎の安定性を長期的に保つ上で不可欠な対応です。
• 姿勢・動作指導:日常生活での立ち方、座り方、物の持ち上げ方など、腰に負担のかからない正しい姿勢や動作を指導します。
• 装具によるサポート:急性期の強い痛みがある場合や、不安定性が高い場合には、提携医療機関の指導に基づき、コルセットの装着を推奨し、腰椎の動きを制限して安定させることで、痛みの緩和を図ります。
これらの保存的アプローチは、多くの方の症状を緩和させると言われており、当院では患者様と相談しながら、最も適した改善のための計画を立てて進めてまいります。
専門医療機関との連携とサポート
保存的な改善アプローチを一定期間継続しても、以下のような状況が見られる場合には、外科的な対応を専門とする医療機関との連携が必要となります。
• 間欠性跛行が進行し、日常生活に重大な支障をきたしている場合:歩行可能距離が極端に短くなり、仕事や生活に必要な移動が困難になった場合。
• 強い下肢の痛みやしびれが持続し、保存的なケアで改善しない場合:我慢できないほどの痛みが続き、QOLが著しく低下している場合。
• 膀胱直腸障害が出現した場合:排尿や排便のコントロールが効かなくなるなどの重篤な神経症状が現れた場合。
当院では、専門的なケアや外科的な対応が必要と判断した場合、連携している高度な専門性を持つ医療機関をご紹介します。
ご紹介後も、術前後の情報連携を密に行い、患者様が安心してサポートを受け、その後のリハビリテーションをスムーズに進められるよう、全面的に対応とサポートを行います。
専門医療機関との連携は、患者様の安全と最善の改善アプローチのために非常に重要です。
予防と再発防止のための生活指導
日常生活で意識したい正しい姿勢と動作
脊柱変性すべり症は、改善アプローチで症状が緩和した後も、日常生活での習慣が原因となり再発する可能性があります。
そのため、当院では再発防止と進行予防のための「生活指導」に力を入れています。
特に重要なのは、腰椎に負担をかけない「正しい姿勢」と「動作」を意識することです。
• 立ち姿勢:背筋を伸ばしすぎず、自然なS字カーブを保つように意識します。
長時間立ち続ける場合は、片足に重心をかけすぎないよう、交互に休ませるか、台に片足を乗せて骨盤の傾きを調整しましょう。
• 座り姿勢:深く腰掛け、背もたれに寄りかかりすぎず、背筋を自然に伸ばします。
膝と股関節が約90度になるように調整し、足の裏全体を床につけるようにします。
柔らかすぎるソファや、背中を丸める姿勢は腰椎への負担が大きいため避けてください。
• 物の持ち上げ方:重い物を持ち上げる際は、腰を曲げるのではなく、膝を曲げてしゃがみ込み、物の重心を体に近づけてから、膝と股関節の力を使って立ち上がるようにします。
急な動作や、ひねりを加えた持ち上げ方は厳禁です。
これらの対応としての生活指導は、専門家が個々の患者様の体の使い方や生活環境を考慮して具体的なアドバイスを行います。
正しい姿勢や動作を習慣化することは、腰椎にかかるストレスを軽減し、状態の悪化を防ぐ最も効果的なケアの一つです。
体幹を安定させる筋力強化と運動
脊柱変性すべり症の進行を防ぐためには、腰椎を支える「体幹の安定化」が非常に重要です。
体幹の深層にある筋肉(インナーマッスル)を強化することで、天然のコルセットとして機能し、不安定な腰椎をしっかりとサポートします。
当院では、筋力強化を目的としたリハビリテーションを個別に実施し、改善アプローチ後の対応として患者様ご自身で継続できる運動指導を行います。
• 腹筋群の強化:特に腹横筋や内腹斜筋といったインナーマッスルを意識したドローイン(お腹をへこませる)運動は、腰椎の安定性に直結します。
• 背筋群の強化:背骨を支える多裂筋などの深層筋を鍛えることで、前方にずれようとする力に対抗します。
• 股関節周りのストレッチと筋力:腰痛の原因が股関節の硬さや筋力不足にあることも多いため、股関節の柔軟性を高めるストレッチや、殿筋群(お尻の筋肉)の強化も行います。
ただし、脊柱変性すべり症を持つ方の運動は、間違った方法で行うと逆に症状を悪化させるリスクがあるため、専門家の指導のもとで安全に行うことが絶対条件です。
特に、腰を反らせるような動作は、脊柱管を狭くして神経圧迫を強める可能性があるため注意が必要です。
当院では、患者様一人ひとりの症状や体力レベルに応じた、無理のない改善のための対応としての運動プログラムを提供します。
悪化を防ぐための体重管理と生活習慣
「体重管理」は、脊柱変性すべり症の悪化を防ぐ上で非常に重要な対応の一つです。
体重が増加すると、その分だけ腰椎にかかる負担が増大し、すべりの進行や痛みの増強につながります。
適正体重を維持することは、腰椎へのストレスを軽減し、改善アプローチの効果を長持ちさせるための土台となります。
• バランスの取れた食事:骨や筋肉の健康を保つためにも、カルシウムやビタミンD、タンパク質などを意識した栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。
過度なカロリー摂取を控え、肥満を予防することが大切です。
• 禁煙と適度な飲酒:喫煙は血流を悪化させ、組織の修復を妨げる可能性があるため、禁煙を強く推奨します。
アルコールも過剰摂取は控えましょう。
• ストレス管理と十分な睡眠:ストレスや睡眠不足は、痛みの感じ方を強めたり、筋肉の緊張を高めたりする可能性があります。
規則正しい生活を送り、心身のリラックスに努めることも、改善アプローチを成功させるための重要な要素です。
• 適度な運動の継続:痛みがない時は、ウォーキングや水中運動など、腰に負担の少ない有酸素運動を継続的に行うことが、体重管理と全身の健康維持に役立ちます。
当院では、患者様がこれらの生活習慣を無理なく継続できるよう、専門的な知識をもってきめ細かくサポートし、脊柱変性すべり症と上手に付き合いながら、快適な日常生活を送れるよう対応とケアを行います。
まとめ
脊柱変性すべり症は、加齢による腰椎の変性が原因で起こり、特に「間欠性跛行」という特徴的な「症状」を示す状態です。
適切なケアと日々の対応で、その「症状」は大きく緩和し、日常生活の質を取り戻すことが可能です。
「当院での対応」としては、画像検査結果に基づく正確な状態把握から、徒手施術、運動指導、生活指導を組み合わせた多角的な改善のためのアプローチを主軸としています。
また、専門医療機関による対応が必要な状況となった場合には、信頼できる専門機関への紹介と術前後の手厚いサポートを提供します。
最も大切なのは、早期に原因を特定し、適切なケアを開始すること、そして再発防止のための生活習慣と運動を継続することです。
「脊柱変性すべり症」の「症状」にお悩みの方は、一人で悩まずに、ぜひ一度「当院」にご相談ください。
専門知識を持つスタッフが、あなたの「症状」に合わせた最適な改善のためのアプローチと「対応」をご提案し、快適な生活への復帰を全力でサポートいたします。
コース紹介
茗荷谷駅・新大塚駅の整体院。22年の臨床経験を持つ作業療法士が、一切揉まない無痛整体で背骨の歪みを矯正。リチカ無痛整体院は神経圧迫を解放し、姿勢・自律神経の根本改善と再発防止の体づくりをサポートします。
側弯症改善整体(歪み矯正) | 茗荷谷・新大塚の無痛整体院
この記事を書いた人
茗荷谷駅・新大塚駅最寄りの整体院
RITICA無痛整体院(リチカ)院長 田中愼吾

経歴・所有資格
- 国家資格:作業療法士(厚生労働大臣認定)
- 東京手技治療研修会
ごあいさつ
私は2003年に作業療法士の国家資格を取得して以来、22年間にわたり、リハビリテーションの専門家として、多くの方々の身体と真摯に向き合い、技術を研鑽してまいりました。
長年のリハビリテーションの現場で培った知識と確かな技術をベースに、より効果の高い治療法を探求し続け、国内外の様々な整体技術や手技を習得してまいりました。
その中で、特に効果を実感したのが、人体の本来の機能を取り戻すことに着目した東京手技治療です。この技術を深く学ぶことで、身体の「ゆがみ」や「不調」の根本的な改善を数多く実現できることを体感しました。
現在では、この確かな技術でご家族やご友人など身近な方々をサポートできるようになり、その改善実績から、より多くの方の健康に貢献したいという思いで、この整体院の開業に至りました。
22年の経験に裏打ちされた安心感と信頼の技術で、皆様の「痛みの根本」を変え、より健康で快適な生活を送れるよう、全力でサポートさせていただきます。
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リチカ無痛整体院では初回施術を1日1名様限定の特別価格でご案内しております。
当院の施術方針を知っていただくための特別価格のご案内です。
- 初回施術料金
- 10,000円+初診料3,000円
→¥3,000(税込)
※美姿勢整体は初回¥5,000(税込)でのご案内となります。
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080-5456-4592
営業時間:9:30~18:30 / 定休日:水午後・日・祝
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