その不調、姿勢が原因かも?猫背・巻き肩と四十・五十肩の関係

その不調、姿勢が原因かも?猫背・巻き肩と四十・五十肩の関係

デスクワークやスマートフォンの操作時間が増え、ふとした時に「姿勢の悪さ」を感じていませんか?特に「猫背」や「巻き肩」といった姿勢の崩れは、見た目の問題だけでなく、慢性的な首や肩の不調、さらには「四十・五十肩」と呼ばれる腕が上がりにくくなる症状にも深く関わっています。
なぜ姿勢が崩れると肩に不調が出るのか、そのメカニズムと、専門的な施術で何ができるのか、そしてご自宅でできる簡単なセルフケアの方法について、詳しく解説していきます。
肩の不調から解放され、軽やかな毎日を送りたいとお考えの方は、何かヒントがあるかもしれません。
ぜひ最後までお読みください。

猫背が引き起こす体の連鎖反応

頚椎と不良姿勢の関係

多くの方が想像する猫背とは、背中全体が丸くなる姿勢、つまり頚椎(首の骨)、胸椎(胸の骨)、腰椎(腰の骨)が過度に後弯した状態を指します。
しかし、現代人によく見られるのは、首の骨の上部(頚椎上部)だけが前へ突き出るような姿勢です。
これは、顎が前に出るような形になり、一見背筋を伸ばしているように見える方にも当てはまることがあります。
この頚椎上部のみを起こす姿勢は、頭の重さを支えるために、本来であれば背骨全体で分散すべき負荷を、首の付け根や肩周辺の筋肉に集中させてしまいます。
特に、頚椎から連なる深部の筋肉が緊張しやすくなり、これが慢性的な首の痛みや頭痛、さらには自律神経の乱れにもつながる可能性があります。
正しい姿勢は、頚椎、胸椎、腰椎の自然なカーブがバランス良く保たれている状態です。
頚椎上部だけの無理な姿勢は、土台である背骨全体の歪みを招き、様々な不調の引き金となります。
このような姿勢の崩れは、無意識のうちに行っている習慣の積み重ねであり、ご自身で意識して直そうとしても、深部の筋肉の緊張が邪魔をしてなかなか改善しないケースが多いのです。


巻き肩と腕の可動域制限

猫背の姿勢が進行すると、多くの場合「巻き肩」が併発します。
巻き肩とは、肩甲骨が本来の位置よりも前方に移動し、内側に巻き込まれたような状態を指します。
この巻き肩の姿勢は、特に長時間のパソコン作業やスマートフォン操作で手を体の前で使う機会が多い方に顕著に見られます。
肩甲骨が前へ出てしまうと、連動して腕の骨(上腕骨)も内旋位(内側にひねられた状態)になります。
この結果、肩関節の構造的な問題が生じます。
具体的には、腕を横や上へ上げる動作をした際、肩関節の骨同士や腱、靭帯などが衝突しやすくなり、「ロックがかかったような」可動域の制限や痛みが発生します。
特に、腕を真上までスムーズに上げることが難しくなり、日常生活での不便を感じることが増えます。
この巻き肩の状態が長期間続くと、肩関節周囲の組織が炎症を起こしたり、硬くなったりして、「四十・五十肩」へと発展するリスクも高まります。
巻き肩は単なる姿勢の問題ではなく、肩の機能そのものに悪影響を及ぼし、将来的な深刻な不調を招く可能性があるのです。

四十・五十肩の原因と特徴

「四十・五十肩」は、正式には肩関節周囲炎と呼ばれ、その名の通り40代から50代に発症しやすい肩の痛みを主とする症状群の総称です。
その主な特徴は、肩関節の強い痛みと、それに伴う可動域の制限です。
急性期には夜間痛が強く、眠れないほどの激しい痛みに襲われることもあります。
この四十・五十肩の発症には、長年の猫背や巻き肩といった不良姿勢が深く関わっていると考えられています。
不良姿勢により、肩甲骨の動きが悪くなり、肩関節周囲の血行不良や炎症が起きやすい状態が続きます。
特に、巻き肩による腕の骨の内旋は、肩関節の腱板(けんばん)と呼ばれる組織に常にストレスをかけ、変性や炎症を引き起こしやすくなります。
四十・五十肩は、自然に治るのを待つ方もいますが、適切なケアをしないと痛みが長引いたり、関節が固まってしまう「凍結肩」の状態に移行したりするリスクがあります。
軽度な不調の段階で姿勢の根本的な改善に着手することが、四十・五十肩を予防し、また発症後の回復を早めるための重要なカギとなります。

専門家による猫背・巻き肩へのアプローチ

猫背の根本原因への施術

猫背や巻き肩といった姿勢の崩れは、単に背筋を伸ばす意識だけで改善することは難しいです。
なぜなら、長年の習慣で硬くなった深部の筋肉や、関節の可動域制限が、正しい姿勢を阻害しているからです。
専門的な施術では、まずお客様一人ひとりの姿勢や動きを細かく分析し、猫背の真の原因となっている箇所を特定します。
特に重要なのは、頚椎、胸椎、腰椎といった背骨全体の連動性と、肩甲骨の動きです。
例えば、冒頭で述べた頚椎上部のみを起こす姿勢の改善には、その土台となっている胸椎(背中の上部)や肋骨の柔軟性を取り戻すことが不可欠です。
硬くなった胸郭や背骨の関節に対し、優しく、しかし深部に働きかける手技を用いることで、本来の背骨のS字カーブを取り戻すサポートをします。
これにより、無理なく理想的な姿勢を維持できる土台を作り、猫背の根本的な改善を目指します。
力任せではなく、身体の自然な反応を引き出すような施術を行うため、初めての方や痛みに敏感な方でも安心して受けていただくことができます。


巻き肩と肩関節の機能回復

巻き肩に対するアプローチでは、前方に変位した肩甲骨を正しい位置に戻し、肩関節の可動域を回復させることに重点を置きます。
巻き肩の原因となっている胸の前面の筋肉(大胸筋や小胸筋など)の過緊張を緩めるとともに、背面の肩甲骨周辺の筋肉(菱形筋や僧帽筋など)が適切に機能するように調整します。
特に、腕を上げる際に巻き肩が原因で生じる「ロック」の解除には、肩甲骨と上腕骨の連動性(肩甲上腕リズム)を改善する施術が有効です。
硬くなった関節包や腱の柔軟性を取り戻し、腕がスムーズに、そして痛みなく動くようにサポートします。
この調整により、肩関節への不要なストレスが減少し、四十・五十肩の症状緩和や再発予防にも繋がります。
施術は、お客様の身体の状態に合わせて、非常にソフトな力加減で行います。
痛みを伴わない手法で、身体の緊張を解きほぐし、巻き肩で制限されていた肩の動きを自然な状態へと導いていきます。
正しい肩の位置が戻ることで、呼吸が深くなり、体全体の巡りが良くなるという相乗効果も期待できます。

頚椎への負担を軽減する調整

猫背や巻き肩の姿勢は、結果的に頭の重さを支える頚椎に大きな負担をかけます。
この頚椎への過度な負担が、首の痛み、神経症状、そして姿勢全体のさらなる崩れを招きます。
専門的な施術では、この頚椎、特に頚椎上部への緊張を取り除くための微細な調整を行います。
頚椎は非常にデリケートな部位であるため、強い力を加えるのではなく、頚椎を支える周囲の筋肉や、頭蓋骨との接合部に優しくアプローチすることで、緊張の緩和と正しいアライメントの回復を図ります。
これにより、頚椎にかかっていた過剰な圧力が解放され、首の動きがスムーズになるだけでなく、頭痛や眼精疲労といった、頚椎の緊張からくる二次的な不調の改善も期待できます。
また、頚椎の調整は、全身のバランスを司る自律神経にも良い影響を与えると考えられています。
頚椎への丁寧なケアを通じて、お客様がご自身で良い姿勢を楽に維持できるよう、身体の根本からサポートいたします。

今日から始めるセルフケア

猫背対策のセルフケア:胸郭の柔軟性アップ

施術によって身体のバランスが整った後も、その良い状態を維持し、猫背の再発を防ぐためには日々のセルフケアが非常に重要です。
猫背の根本原因の一つである胸郭(胸の籠)の硬さを解消するための簡単なストレッチをご紹介します。
【胸郭の柔軟性を高めるストレッチ】1. 壁を使った胸張りストレッチ: 部屋の角やドアの枠に片手(肘を90度に曲げた状態)をつけ、体を前に向けながら、胸の筋肉(大胸筋)が伸びるのを感じる位置まで体重をかけます。
この時、猫背にならないよう、背筋を軽く伸ばすことを意識しましょう。
2. 息を吐きながら背中を丸める: 椅子に座り、両手を前で組み、息を吸いながら背筋を伸ばします。
そして、息をゆっくりと吐きながら、おへそを覗き込むように背中を丸め、肩甲骨の間を広げます。
この動作を数回繰り返すことで、硬くなった胸椎(背中の上部)周辺の柔軟性を促し、猫背の改善に繋がります。
これらのセルフケアは、一日に数回、特に長時間同じ姿勢が続いた後に行うと効果的です。
継続することで、硬くなっていた筋肉が緩み、正しい姿勢を意識しやすくなります。


巻き肩対策のセルフケア:肩甲骨の動きを意識

【肩甲骨を意識したセルフケア】1. 肩甲骨寄せ運動: 背筋を伸ばして椅子に座るか、立ちます。
両腕を体の横に下ろし、手のひらを前に向けます。
次に、息を吐きながら、肩甲骨と肩甲骨を背骨の中心に引き寄せるように意識して力を入れます。
この時、肩がすくまないよう注意しましょう。
数秒キープした後、ゆっくりと力を抜きます。
2. 「W」の字ストレッチ: 肘を90度に曲げ、腕全体で「W」の字を作るようにします。
この体勢で、肩甲骨を背骨の中心に引き寄せながら、肘を少し後方へ引きます。
この動作は、巻き肩によって縮んでいる胸の筋肉をストレッチし、弱くなっている背中の筋肉を活性化させる効果があります。
これらの運動は、巻き肩によって硬くなった胸の前面の筋肉を緩め、正しい姿勢を保持するために必要な背中の筋肉を使いやすくします。
特に四十・五十肩の予防・改善にも繋がるため、日常的に取り入れることをおすすめします。
巻き肩の改善は、腕の可動域を広げ、肩への負担を減らすことにも直結します。

四十・五十肩に優しい腕上げ練習

四十・五十肩の症状がある場合、痛みのない範囲で関節を動かすことが、固まるのを防ぐ上で大切です。
無理のない範囲でのセルフケアを続けましょう。
ただし、痛みが強い急性期は無理せず専門家の指示に従ってください。
【四十・五十肩のための穏やかな運動】1. テーブルスライド: 椅子に座り、痛む側の腕をテーブルの上に置きます。
そのまま、猫背にならないよう背筋を伸ばし、ゆっくりと肘を前に滑らせて、腕を前方に伸ばします。
腕を上げるのではなく、テーブルの上を滑らせることで、肩関節に負担をかけずに可動域を広げる練習になります。
2. 振り子運動(コッドマン体操): 少し前かがみになり、痛む側の腕をだらんと垂らします。
そのまま、身体の揺れを使って、重力に任せて腕を前後、左右、円を描くように小さく揺らします。
この運動は、肩関節の緊張を緩め、血行を促進し、四十・五十肩による痛みの緩和に役立ちます。
これらのセルフケアを行う際の最も重要なポイントは、「痛みを感じる手前でやめる」ことです。
四十・五十肩は無理に動かすと炎症を悪化させる可能性があるため、心地よい程度の伸びや動きを感じる範囲で行ってください。
日々の小さな積み重ねが、肩の機能回復と巻き肩の改善に繋がります。

まとめ

猫背や巻き肩は、単なる見た目の問題ではなく、四十・五十肩をはじめとする深刻な身体の不調へと繋がる可能性があります。
特に、頚椎への負担や肩甲骨の動きの制限は、日常生活の質を大きく低下させる要因となります。
専門的な施術では、姿勢の根本原因である骨格や深部の筋肉の緊張にアプローチし、ご自身では難しい関節の可動域回復と正しい姿勢への調整を行います。
しかし、良い状態を維持し、不調を繰り返さないためには、この記事でご紹介したような日々のセルフケアも不可欠です。
専門家によるサポートとご自宅でのセルフケアを両立することで、初めて肩の不調から解放され、軽やかで快適な日常を取り戻すことができます。
私たちはお客様の身体の悩みに真摯に向き合い、根本的な改善をサポートします。
もし、長引く首や肩の痛み、腕の動かしにくさにお悩みであれば、ぜひ一度、身体のプロにご相談ください。
あなたの姿勢と健康をサポートする準備が整っています。

コース紹介

茗荷谷駅・新大塚駅の整体院。22年の臨床経験を持つ作業療法士が、一切揉まない無痛整体で背骨の歪みを矯正。リチカ無痛整体院は神経圧迫を解放し、姿勢・自律神経の根本改善と再発防止の体づくりをサポートします。

側弯症改善整体(歪み矯正) | 茗荷谷・新大塚の無痛整体院

側弯症改善整体(歪み矯正) | 茗荷谷・新大塚の無痛整体院の画像

側弯症改善整体

リチカ無痛整体院の側彎症改善整体のご紹介です。
身体の軸となる神経と背骨の流れを整えて、全身の痛み・不調・歪みの根本にアプローチします。

この記事を書いた人

茗荷谷駅・新大塚駅最寄りの整体院
RITICA無痛整体院(リチカ)
院長 田中愼吾

経歴・所有資格

  • 国家資格:作業療法士(厚生労働大臣認定)
  • 東京手技治療研修会

ごあいさつ

私は2003年に作業療法士の国家資格を取得して以来、22年間にわたり、リハビリテーションの専門家として、多くの方々の身体と真摯に向き合い、技術を研鑽してまいりました。
長年のリハビリテーションの現場で培った知識と確かな技術をベースに、より効果の高い治療法を探求し続け、国内外の様々な整体技術や手技を習得してまいりました。
その中で、特に効果を実感したのが、人体の本来の機能を取り戻すことに着目した東京手技治療です。この技術を深く学ぶことで、身体の「ゆがみ」や「不調」の根本的な改善を数多く実現できることを体感しました。
現在では、この確かな技術でご家族やご友人など身近な方々をサポートできるようになり、その改善実績から、より多くの方の健康に貢献したいという思いで、この整体院の開業に至りました。
22年の経験に裏打ちされた安心感と信頼の技術で、皆様の「痛みの根本」を変え、より健康で快適な生活を送れるよう、全力でサポートさせていただきます。

1日1名様限定

リチカ無痛整体院では初回施術を1日1名様限定の特別価格でご案内しております。
当院の施術方針を知っていただくための特別価格のご案内です。

初回施術料金
10,000円+初診料3,000円
¥3,000(税込)

※美姿勢整体は初回¥5,000(税込)でのご案内となります。

ご予約・お問い合わせはこちら

080-5456-4592
営業時間:9:30~18:30 / 定休日:水午後・日・祝
※施術中はお電話に出られない場合がございます

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